経団連の会長が終身雇用を続けていくことは難しいとコメントしました。
1人の30代半ばの社会人として思うことがありましたので下記にまとめてみます。
- 終身雇用なんてもう何年も前から保証されてないのでは?
- 就職活動、転職活動のあり方
- これからはスキルの時代
- 社会保障システムが変わる??
1.終身雇用なんてもう何年も前から保証されていないのでは?
これについてはいろいろと議論があるようですが、終身雇用システムというのは生きていると思っています。会社の就業規則を見ても、余程のことがない限り解雇されないようになっています。
保証されていないと感じる人は大手企業の「早期退職者募集」というところを見て思っているのではないかと思います。要するにリストラですよね。
推測ですが経団連としては景気動向に合わせて人員を確保したいのでしょう。いわゆる一時解雇制度等の導入を政府に申し入れするような気がしています。
2.就職活動、転職活動のあり方
4月入社の一括採用も見直しをと出ていました。これは歓迎事項かもしれませんが、企業側から見たときに教育のコストがかさむというデメリットがあります。
集合研修のような形が取りにくくなるからです。
ということは4月の一括採用をやめる可能性はありますが、4月入社とそうでない場合の研修が違う可能性があるのでは?と思っています。
結局、就職活動は4月入社を前提にしないと厳しいと思います。3月に大学を卒業して就職先が決まっていないとそれから一定期間、無職になるので通年採用といっても現実的ではないかもしれないですね。通年採用なら新卒より転職活動組を採用すると思います。
3.これからはスキルの時代
大学では好きな学問を学べたと思います。それは就職したい仕事についてでしょうか?
これからは就職したい仕事についてある程度決めていてそれについて勉強することが求められるようになると思います。
これは先程述べたように新人の教育コストの面から考えられることです。
仕事の基本はアルバイトで学んでほしい。やりたいこととできるとこは違うけども、できることを優先的に考えてね。採用する側からだとこんな感じでしょうね。
ブランド大学出身だとこれは起きないと思いますが、いわゆるFランク大学出身だと就活は極めて厳しいと思います。
転職活動に関しては「自分はこういうことができてこういう実績がある」というのがないとなかなか採用してもらえないかもしれません。これは今も一緒ですけど、終身雇用システムではなくなるということは、こういったことを考える必要があると思います。
4.社会保障システムが変わる?
人生100年時代と言われています。国は社会保障費が膨らみすぎて財政が厳しいので年金の支給開始年齢を引き上げたり、確定拠出年金の個人型を作って「自分で用意してね」と国ではなく自分でなんとかしろみたいな感じになっていますよね。
終身雇用システムは日本の社会保障システムの一部だと思います。この前提が崩れてくると今まで企業が負担していたものがなくなりますよね?
特に退職金制度なんて真っ先に見直しされてしまうのではないでしょうか?
見直すなら従業員へ今まで積立していたものを取り崩して還元すべきと思いますし、そもそも退職金の積立をしないのであれば基本給で還元すべきだと思います。
退職金がなくなるということはその分また働かないといけないのでしょう。
個人で資産運用をして資産を増やすことをやってこなかった人はずっと働き続けることになるような気がしています。
私には子どもが1人いるのですが、これからどういう教育を受けさせるか、もしくは自分で伝えていくのかが悩むところです。